Official髭男dismが楽曲提供した曲とアーティスト完全まとめ

音楽
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「Pretender」「Subtitle」「ミックスナッツ」など数々のヒット曲を生み出してきたOfficial髭男dism(ヒゲダン)。そのほぼすべての楽曲を手がけるボーカル・藤原聡のソングライティング力は、バンド内にとどまらず、他のアーティストへの楽曲提供という形でも発揮されている。本記事では、Official髭男dismが楽曲提供した曲とそのアーティストを、制作背景や楽曲の特徴とともに詳しく紹介する。

Official髭男dismの楽曲提供を語る前に:藤原聡というソングライターの実力

ヒゲダンサウンドを生み出す才能

Official髭男dismは、島根県松江市出身の藤原聡(Vo/Key)、小笹大輔(G)、楢﨑誠(B/Sax)、松浦匡希(Dr)の4人からなるピアノポップバンドである。2012年に結成され、2018年にメジャーデビュー。「Pretender」「宿命」「Subtitle」「ミックスナッツ」など、次々とヒットを生み出してきた。
バンドの楽曲のほぼすべてを手がけているのが、ボーカルの藤原聡だ。幼稚園の頃からクラシックピアノを習い、小・中学時代にはドラムを経験するなど、幼少期から音楽と歩んできた人物である。スティーヴィー・ワンダーやEarth, Wind & Fire、ブルーノ・マーズといったブラックミュージックの影響を公言しており、その独自のグルーヴ感とJ-POPの王道的なメロディラインが融合した楽曲は、多くのリスナーを魅了し続けている。

他アーティストからも求められるソングライティング力

藤原の作る楽曲の特徴は、巧みな転調、韻を踏んだ独特の言葉選び、キャッチーでありながらも中毒性の高いメロディにある。そのクオリティの高さは業界内でも広く認知されており、実力派アーティストたちが「ヒゲダンに楽曲を書いてもらいたい」とオファーを持ちかけるケースが複数生まれてきた。
藤原が楽曲を提供したアーティストは、ジャンルも活動スタイルも異なる多彩な顔ぶれである。以下、それぞれの楽曲提供の詳細を見ていこう。

【楽曲提供①】有安杏果「TRAVEL FANTASISTA」(2017年)

藤原聡にとって初めての楽曲提供

藤原聡が他アーティストに初めて楽曲を提供したのが、当時ももいろクローバーZのメンバーだった有安杏果への提供曲「TRAVEL FANTASISTA」である。2017年10月11日にリリースされた有安のソロアルバム『ココロノオト』に収録された。編曲はOfficial髭男dismが担当しており、バンドとしても初めて他者のために制作に関わった一作でもある。
まだOfficial髭男dismが全国的なブレイクを果たす以前の時期の楽曲であるが、すでに藤原の才能が随所に光る内容となっている。楽曲は幸福感に溢れたポップナンバーで、〈計画的だけど破天荒〉という歌詞が象徴するような無邪気さが印象的だ。特にBメロのワクワク感と、そこからサビへ向かう流れの完成度は、後のヒゲダン楽曲にも通じる高い構成力を感じさせる。

有安杏果のソロ作品に新たな彩りを

ももいろクローバーZとして活動していた有安杏果は、表現力や歌のスキルで知られるアーティストである。そんな有安が「TRAVEL FANTASISTA」を伸び伸びと歌い上げる様子は、後のライブ映像でも確認できる。藤原ならではの音楽センスが、有安の持つ魅力を別の角度から引き出した一曲と言えるだろう。

【楽曲提供②】Da-iCE「FAKE ME FAKE ME OUT」(2019年)

男性アーティストへの初提供が実現した背景

2019年4月24日にリリースされたDa-iCEの16枚目のシングル「FAKE ME FAKE ME OUT」は、藤原聡にとって男性アーティストへの初めての楽曲提供となった記念すべき一曲である。
Da-iCEは、4オクターブのツインボーカルを誇る実力派5人組ダンス&ボーカルグループだ。メンバー全員がヒゲダンのファンであることをかねてより公言しており、リーダー・工藤大輝のレギュラーラジオ番組にOfficial髭男dismのメンバーがゲスト出演するなど、交流を重ねていた。そうした関係性の中で、「2019年第1弾となる楽曲をぜひOfficial髭男dismさんに書いてもらいたい!」とDa-iCE側からオファーが寄せられ、今回の楽曲提供が実現した。

楽曲の魅力:ファンクとヒップホップとジャズのハイブリッド

FAKE ME FAKE ME OUT」は、ファンクとヒップホップとジャズを融合させたアーバンなナンバーだ。高揚感のあるシンセブラスと跳ねるベースラインが絡み合い、独自のグルーヴを生み出している。女性に振り回される男性の本音を描いたストレートな歌詞でありながら、サビのメロディは耳に残るキャッチーさを持ち、アダルティな世界観と爽やかさを同居させた仕上がりとなっている。
編曲は数多くのダンサブルなJ-POP名曲を手がけてきたCHOKKAKUが担当。Da-iCEのボーカル・花村想太と大野雄大のハイトーンツインボーカルが楽曲に華やかさを与え、振り付けにはs**t kingzがフルメンバーで参加するなど、各パートに豪華な布陣が揃った。
シングルは2019年5月6日付のオリコン週間シングルランキングで週間3位を記録。またCBCテレビ「本能Z」のエンディングテーマやドラマパラビ「癒されたい男」の主題歌にも起用され、広く知れ渡った。

藤原聡からのコメント

楽曲提供にあたり、藤原は次のようにコメントしている。「自分なりに感じているDa-iCEの魅力を最大限に発揮できる楽曲を作りたいという思いで作詞作曲した」「楽曲のリズムとメロディの色気がDa-iCEに絶対似合う!と思っていたが、完成した楽曲を聞いたとき、自分が思っていたよりも遥かにグルーヴィーでソウルフルになっていて、本当にテンションが上がった」と、楽曲の完成を喜んだ。

【楽曲提供③】鈴木愛理「Break it down」(2019年)

℃-ute解散後のソロアーティストへの提供

元℃-uteのメンバーで、ソロシンガー・モデルとして活躍する鈴木愛理のソロ2ndアルバム『i』(2019年12月18日発売)に、藤原聡の提供曲「Break it down」が収録されている。
鈴木愛理はかねてよりOfficial髭男dismを好きなバンドとして挙げており、自身のラジオ番組にゲスト出演を依頼するなど交流があった。そのような縁もあって実現した楽曲提供だ。鈴木は「夢が叶った!という感じ」と喜びを語っており、リリース前からライブでも披露されていたほど、思い入れの強い楽曲となった。

楽曲の特徴:片思いの恋心を描いたファンクポップ

Break it down」は、片思いしている女性の恋心を歌った楽曲だ。甘いグルーヴ感とファンク系のサウンドが、鈴木愛理の歌声と絶妙にマッチしている。特に2番の間奏前に仕掛けられた転調は、鈴木をして「そこ行くか~!と度肝を抜かれるほど最高のライン」と言わしめた場面であり、藤原ならではの構成の妙が光る。
90年代J-POPのMVを彷彿とさせるスクエアの画面とレトロな演出のミュージックビデオも話題を呼び、アルバム発売に先駆けてYouTubeで公開されると一気に注目を集めた。

【楽曲提供④】ゆず「RAKUEN」

国民的フォークデュオとのコラボレーション

ストリートミュージシャン出身の人気フォークデュオ・ゆずにも、藤原聡は楽曲を提供している。「RAKUEN」と題されたこの楽曲は、作詞を藤原聡とゆずの北川悠仁が共同で担当し、作曲には音楽プロデューサーの蔦谷好位置も名を連ねるという豪華な制作体制で生まれた。
R&BやEDMのエッセンスを取り入れながら、随所に藤原らしいポップなピアノと韻の踏み方が散りばめられており、ライブで盛り上がれる楽しい一曲に仕上がっている。ゆずの持つフォーク的な柔らかさと、ヒゲダンサウンドのグルーヴ感が融合した化学反応は、双方のファンにとっても新鮮な体験だったに違いない。

ヒゲダン提供曲に共通する「ヒゲダンサウンド」の魅力

各提供曲に貫かれるスタイル

有安杏果、Da-iCE、鈴木愛理、ゆずと、楽曲提供先のアーティストはジャンルも活動スタイルも大きく異なる。しかし、それぞれの提供曲に共通するのは、どこかノスタルジックでグルーヴィーな音楽的質感だ。
ヒゲダン自身の曲でもおなじみのキーボードの音色、ファンクサウンド、独特の言葉選び——これらの要素が他のアーティストに提供されることで、そのアーティストにとっての「新しい音楽性」として生まれ変わる。受け取るアーティストの個性と藤原のソングライティングが化学反応を起こすことで、どの楽曲も単なるヒゲダンの二番煎じではなく、そのアーティストだからこそ輝く楽曲となっているのだ。

Aメロ・Bメロ・サビの構成力の高さ

藤原の楽曲提供の特徴としてもうひとつ挙げられるのが、Aメロ・Bメロのメロディの色がはっきりしていて、サビへの流れが非常にドラマティックな点だ。それぞれのパートがしっかりと機能することで、楽曲全体にボリューム感と充実感が生まれている。
また、韻を踏むことによる語感の良さや、ロングトーンで歌えるメロディアスなイントロも共通する特徴であり、ヒゲダンのリスナーが提供曲を聴いても「これはヒゲダンらしい」と感じられるような統一されたスタイルが貫かれている。

まとめ

Official髭男dismの藤原聡が楽曲提供したアーティストと楽曲を振り返ると、その多様性と一貫したクオリティの高さに改めて驚かされる。
2017年の有安杏果への初提供から始まり、Da-iCE、鈴木愛理、ゆずと、受け取ったアーティストはそれぞれ異なる個性と強みを持つ実力派ばかりだ。そしてどの楽曲においても、提供先のアーティストの魅力を最大限に引き出しながら、確かに「ヒゲダンが書いた曲」だとわかる独自のグルーヴ感とメロディセンスが息づいている。
Official髭男dismというバンドが人気を誇り続ける理由のひとつは、間違いなく藤原聡のソングライティング力にある。バンドとしての活動が続く限り、その才能はこれからも多くのアーティストに求められ、新たなコラボレーションが生まれ続けるだろう。ヒゲダンのファンはもちろん、提供先のアーティストのファンにとっても、これらの楽曲は必聴の一作である。

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