PSGがチェルシー撃破、CLで5発雪辱

サッカー

欧州サッカー最高峰の舞台で、王者がその実力を改めて示した。日本時間2026年3月12日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16ファーストレグがフランス・パリのパルク・デ・プランスで行われ、パリ・サンジェルマン(PSG)がチェルシーに5-2で勝利した。

昨年のFIFAクラブワールドカップ決勝ではチェルシーに敗れていただけに、PSGにとっては雪辱を果たす意味合いの強い一戦であった。試合は序盤から激しい点の取り合いとなり、互いに譲らない展開が続いたが、終盤にPSGが一気に突き放した。ホームの大観衆の前で5ゴールを奪った王者は、準々決勝進出へ大きなアドバンテージを手にしたのである。 

クラブW杯決勝の再戦

この試合は単なるラウンド16の一戦ではなかった。両クラブは2025年のFIFAクラブワールドカップ決勝でも対戦しており、その時はチェルシーが3-0で勝利して世界一に輝いている。 

そのため、PSGにとって今回の対戦はリベンジの意味合いが強かった。CL王者として迎えるノックアウトラウンドで、世界王者チェルシーと再び相まみえるという構図は、欧州サッカー界でも大きな注目を集めていた。

試合前から両チームの攻撃力は高く評価されており、激しい打ち合いになる可能性が指摘されていた。そしてその予想通り、ピッチ上ではゴールが次々と生まれる壮絶な展開となったのである。

バルコラ先制、デンベレ追加点

試合はPSGが主導権を握る形で幕を開けた。

10分、PSGが先制点を奪う。左サイドからの攻撃で相手守備の背後を突き、最後はブラッドリー・バルコラがネットを揺らし、ホームチームが幸先よくリードを奪った。 

しかしチェルシーもすぐに反撃する。28分、右サイドの攻撃からマロ・ギュストがゴールを決め、試合は早くも1-1の同点となった。 

それでもPSGは前半終盤に再び勝ち越す。40分、アクラフ・ハキミやデジレ・ドゥエが絡んだカウンターからウスマン・デンベレが鮮やかなフィニッシュを決め、PSGが2-1とリードして前半を終えた。 

この時点で試合はPSGが優勢に見えたが、チェルシーも簡単には崩れない。

エンソ同点弾で試合は振り出し

後半に入ると、チェルシーが勢いを見せる。

57分、左サイドでボールを奪ったペドロ・ネトがドリブルで持ち上がり、マイナスのクロスを供給。これをエンソ・フェルナンデスがダイレクトで合わせ、2-2の同点とした。 

アウェーのチェルシーにとっては理想的な展開であり、試合の流れは完全に互角となる。

この時間帯、両チームは激しく攻め合い、どちらが勝ち越してもおかしくない状況が続いた。CLのノックアウトラウンドにふさわしい、緊張感あふれる攻防であった。

しかし、試合の均衡はある一つのミスから大きく崩れることになる。

GKミスから試合が動く

74分、試合の流れを決定づける場面が訪れる。

チェルシーのGKフィリップ・ヨルゲンセンがビルドアップの場面でミスを犯し、その隙を突いたヴィティーニャがゴールを決めた。これによりPSGが3-2と勝ち越す。 

このゴールは精神的にも大きなダメージとなった。

それまで粘り強く戦っていたチェルシーだったが、ここから一気に試合がPSGへと傾くことになる。

クヴァラツヘリアがとどめ

試合終盤、PSGの攻撃はさらに加速した。

86分、途中出場のフヴィチャ・クヴァラツヘリアが圧巻のゴールを決め、PSGが4-2とリードを広げる。カーブを描く見事なシュートはスタジアムを大きく沸かせた。 

さらにアディショナルタイムには再びクヴァラツヘリアが得点。カウンターから冷静に決め、スコアは5-2となった。 

終盤20分で3ゴールを奪う猛攻により、PSGは一気に試合を決定づけたのである。

PSGが準々決勝へ大きく前進

この結果、PSGは5-2で先勝し、2ndレグへ向けて極めて有利な立場となった。

一方のチェルシーは2点を奪ったものの、守備のミスや終盤の失点が響き、3点ビハインドでホームでの第2戦を迎えることとなった。

CLのノックアウトラウンドではアウェーでの大量失点は致命的になりかねない。チェルシーにとっては厳しい状況である。

王者PSGの攻撃力

この試合で改めて証明されたのは、PSGの圧倒的な攻撃力である。

バルコラ、デンベレ、ヴィティーニャ、そしてクヴァラツヘリアと、多彩な得点パターンで5ゴールを奪った。特に途中出場のクヴァラツヘリアの活躍は圧巻で、試合の流れを完全に決定づけた存在となった。

さらに中盤のヴィティーニャやドゥエらも攻撃に積極的に関与し、PSGの流動的な攻撃はチェルシー守備陣を翻弄し続けた。

第2戦の行方

第2戦はロンドンで行われる予定である。

3点差という状況はチェルシーにとって厳しいが、サッカーの世界では何が起こるか分からない。ホームのスタンフォード・ブリッジで奇跡の逆転を狙うことになるだろう。

一方、PSGは冷静に試合を進めれば準々決勝進出が見えてくる。クラブW杯決勝での敗北を払拭し、欧州王者としての力を示した今回の勝利は、今大会の優勝争いにおいても大きな意味を持つ結果となった。

パリの夜に生まれた5ゴールの衝撃。

その勢いのまま、PSGは再び欧州の頂点へと歩みを進めている。

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