欧州サッカー最高峰の舞台である UEFA チャンピオンズリーグは、日本時間2026年3月12日に決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)第1戦が行われ、ドイツの バイエル・レバークーゼン とイングランドの アーセナル が対戦した。
舞台はレバークーゼンの本拠地である バイ・アレーナ。試合はホームのレバークーゼンが後半開始直後に先制し優位に進めたが、試合終了間際のPKでアーセナルが同点に追いつき、1-1の引き分けで第1戦を終えた。劇的な展開となったこの一戦は、第2戦へ向けて大きな意味を持つ結果となった。
互いに慎重な入りとなった前半
試合序盤、アーセナルはボール保持で主導権を握り、積極的に攻撃を仕掛けた。特に左サイドの ガブリエル・マルティネッリ を中心にカウンターからチャンスを作り、前半19分には強烈なシュートを放つ。しかしこのシュートはクロスバーを直撃し、先制点には至らなかった。
一方のレバークーゼンも、若手FWの クリスティアン・コファネ が積極的にゴールを狙い、ミドルシュートでアーセナルのGK ダビド・ラヤ を脅かす場面を作る。互いにチャンスはあったものの、守備陣の集中力も高く、前半は0-0のまま終了した。
試合は拮抗した展開で進み、どちらが先に試合を動かすかが後半の焦点となった。
後半開始直後、レバークーゼンが先制

試合が動いたのは後半開始直後だった。
キックオフからわずか数十秒後、レバークーゼンはセットプレーのチャンスを得る。左サイドからのコーナーキックを アレックス・グリルマルドが蹴り込むと、ゴール前で ロベルト・アンドリッヒ がマークを外してヘディングシュート。これがゴールネットを揺らし、レバークーゼンが1-0と先制した。
このゴールはアーセナルにとって今大会で初めてのビハインドとなり、試合の流れは一気にホームチームへと傾いた。レバークーゼンはその後も勢いに乗り、球際の激しい守備と速いカウンターでアーセナルの攻撃を封じていった。
苦戦するアーセナル
先制されたアーセナルはボール保持では優位に立つものの、決定機を作ることができない時間が続いた。
レバークーゼンの守備ブロックは非常にコンパクトで、アーセナルの攻撃陣は中央でスペースを見つけることができない。シュートまで持ち込めない時間帯が長く続き、試合は徐々にレバークーゼンのペースで進んでいった。
状況を打開するため、アーセナルの監督である ミケル・アルテタ は後半途中から交代カードを切る。攻撃の活性化を狙い、 ノニ・マドゥエケや カイ・ハフェルツらを投入し、攻撃の強度を高めていった。
この交代策が、試合終盤に劇的な結果をもたらすことになる。
試合終盤、VAR判定でPK獲得
試合はこのままレバークーゼンの勝利かと思われた終盤、ついにアーセナルに大きなチャンスが訪れる。
後半終盤、途中出場のマドゥエケがドリブルでペナルティエリア内に侵入すると、レバークーゼンのMF マリク・ティルマン接触して倒された。主審は一度プレーを流したが、VARの確認を経てPKを宣告。アーセナルに同点の絶好機が与えられた。
スタジアムには大きなどよめきが広がったが、判定は覆らなかった。
ハフェルツが古巣相手に同点弾

この重要なPKのキッカーを務めたのは、途中出場のハフェルツであった。
ハフェルツにとってレバークーゼンはプロキャリアをスタートさせた古巣である。プレッシャーのかかる状況だったが、冷静にゴール左へシュートを決め、試合は1-1の同点となった。ゴールが決まったのは後半89分。まさに土壇場の同点弾であった。
このゴールによってアーセナルは敗戦を回避し、試合はそのまま1-1で終了した。
第2戦へ向けて優位に立ったアーセナル
この結果により、2試合合計で勝者を決めるこの対戦は完全に五分の状態となった。しかし第2戦はアーセナルのホームで行われるため、アーセナルにとっては大きなアドバンテージとなる。
アーセナルはリーグフェーズを全勝で突破するなど今大会で安定した強さを見せており、優勝候補の一角とされている。一方でこの試合では攻撃が停滞する時間帯も多く、決定力不足という課題も浮き彫りになった。
対するレバークーゼンにとっては、内容面では互角以上の戦いを見せながらも勝利を逃した形となった。終盤のPK判定には不満の声も上がったが、チームとしてはアウェーの第2戦に向けて十分な可能性を残している。
欧州の舞台で続く緊張の第2戦
この1-1という結果は、両チームにとって非常に意味のあるものとなった。アーセナルは敗戦寸前からの劇的な同点で自信を保ち、レバークーゼンは強豪相手に互角の戦いを見せた手応えを得た。
すべての決着は第2戦に持ち越されることになった。ロンドンで行われる運命の一戦で、ベスト8へ進むのはどちらのクラブになるのか。欧州の舞台での戦いは、まだ終わっていないのである。


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